お薬の情報

お薬の基本
正しくお薬を服用いただくために

12. お薬が患部に届くまで

薬がどのように体内を巡って効き目が現れるのかを知っておくと、正しい服用の大切さが分かると共に副作用の判断の参考になります。


効き方は、大きく分けて2種類

・原因の細菌などに直接働きかける薬:抗生物質など

・体の機能に働きかける薬:頭痛薬、外傷薬、消化性潰瘍の薬など。

薬が体内を巡る流れ

何が原因で副作用が起こるかを理解しておくと安心です。

①吸収:胃や腸で溶けて、主に腸から吸収されて血液の中に入ります。

②分布:血液に入ったら先ず肝臓に運ばれ、そこから効き目成分が全身を巡り目的の場所で効果を発揮します。

③代謝:役目を終えた薬は、主に血液を通って肝臓に運ばれ、排出されやすい性質へ分解されます。

④排泄:代謝の後、腎臓で尿になって排泄されたり、肝臓通って胆汁に混じって便といっしょに排泄されます。

「血中濃度」が重要

血中濃度とは、血液中にくすりの有効成分がどの程度含まれているかを表す言葉です。薬は血中濃度が一定量に達して、初めて効果が現れます。一方で、血中濃度が上がりすぎると、副作用を起こすことがあります。薬は、決められた時間に決められた量を服用する事が大切です。