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お薬の基本
正しくお薬を服用いただくために

13. 鎮痛剤と解熱薬

鎮痛剤と解熱剤は、一部の共通点がありますが、主な効果と用途が異なります。


鎮痛剤

効果: 鎮痛剤は、痛みのもとになる物質がつくられないようにしたり、痛みの信号が脳に伝わらないようにすることで痛みを緩和します。

用途: 頭痛、筋肉痛、関節痛、歯痛など。

解熱剤

効果: 解熱剤は、発熱によって上昇した体温を正常範囲に戻し、熱による不快感を軽減します。

用途: 熱中症、風邪やインフルエンザなどの発熱時に使用されます。

鎮痛効果と解熱効果を併せ持つ薬剤

一部の薬剤(例: アセトアミノフェン)は、鎮痛効果と解熱効果を併せ持っており鎮痛剤としても解熱剤としても使用されます。

注意点

・鎮痛薬や解熱薬は、病気そのものを治す効果はありません。
解熱剤や鎮痛剤は対処療法であり、病気の原因を治療するものではありません。症状がひどい時や長期間続く時は、必ず医師や薬剤師にご相談ください。また、適切な用量と用法に従ってください。

・鎮痛解熱薬の服用中は、飲酒は控えてください
アルコールは解熱鎮痛剤の作用に好ましくない影響を与える事があります。服用中は、飲酒はやめましょう。

【鎮痛薬と解熱薬使用時に飲酒が好ましくない理由】

・アルコールで胃の粘膜が荒らされることにより、薬の成分が胃腸へ悪影響を及ぼす場合があります。

・飲酒によって肝臓が薬の成分を過剰に分解・変換してしまうと、薬の成分が早く失われてしまい、効果が現れなかったり、副作用が出やすくなったりします。
飲酒によって肝臓が薬の成分を過剰に分解・変換してしまうと、薬の成分が早く失われてしまい、効果が現れなかったり、副作用が出やすくなったりします。